研究者紹介
箱﨑 真隆
HAKOZAKI Masataka
准教授
研究部情報資料研究系
博士(生命科学)(東北大学)(2012年取得)
専門分野:年輪年代学,放射性炭素年代学,文化財科学,古生態学
主要研究課題:北東アジアの木質文化財,災害由来の自然埋没木の高精度年代決定,年輪幅および酸素同位体比年輪年代法の長期標準年輪曲線の確立,炭素14年代法における北半球標準および日本版暦年較正曲線の基盤データの獲得,過去3万年間にわたる気候復元・太陽活動復元
所属学会:日本植生史学会,日本生態学会,日本文化財科学会,日本地球惑星科学連合,日本第四紀学会,日本AMS研究協会,日本「樹木年輪」研究会
学歴:福島大学教育学部生涯教育課程環境科学教育コース(2005年卒業)
福島大学大学院教育学研究科教科教育専攻(2008年修了)
東北大学大学院生命科学研究科生態システム生命科学専攻(2012年修了)
職歴
2012年 | 国立大学法人名古屋大学 年代測定総合研究センター 研究員 |
2014年 | 国立大学法人名古屋大学 年代測定総合研究センター 研究機関 研究員 |
2019年 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立歴史民俗博物館 研究部 特任助教 |
2019年4–6月 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立歴史民俗博物館 科研費支援研究員 |
2019年7月–2022年3月 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立歴史民俗博物館 プロジェクト研究員 |
2022年4月 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立歴史民俗博物館 研究部 准教授 |
主要な業績
論文 | Hakozaki M, Miyake F, Nakamura T, Kimura K, Masuda K, Okuno M, Verification of the annual dating of the 10th century Baitoushan Volcano eruption based on AD 774?775 carbon-14 spike, Radiocarbon, 60(1),pp.261-268. 2018 |
論文 | Miyake F, Masuda K, Nakamura T, Kimura K, Hakozaki M, Jull T, Lange T, Cruz R, Panyushkina I, Baisan C, Salzer M, Search for annual carbon-14 excursions in the past, Radiocarbon, 59(2),pp.315- 320,2017. |
論文 | Hakozaki M, Kimura K, Tsuji S, Suzuki M,Tree-ring study of a late Holocene forest buried in the Ubuka Basin, southwestern Japan,IAWA Journal,33(3),pp.287-299,2012. |
論文 | 箱﨑真隆,14C-スパイクマッチ法による年代決定,考古学ジャーナル,779,pp.15-18,ニューサイエンス社,2023. |
論文 | 箱﨑真隆,酸素同位体比年輪年代法による韓国南部古代資料の高精度年代測定,国立歴史民俗博物館研究報告,231,pp.299-315,2022. |
研究調査活動
※論文と研究業績についてはこちらをご覧ください
機構内共同研究
※◎歴博共同研究、★機構共同研究
- ◎基幹研究「交流・環境からみたオホーツク文化・擦文文化,アイヌ文化─その成立・展開過程─」(2022-2024年度),共同研究員
- ◎基盤研究・課題設定型共同研究「秦漢時期の文字使用をめぐる学際的研究」(2021-2023年度),共同研究員
- ★広領域連携型基幹研究プロジェクト「人新世に至る,モノを通した自然と人間の相互作用に関する研究」:歴博ユニット「同位体による年代・古気候・交流史研究」(2022-2027年度),共同研究員
科研費
- 基盤研究(A)「過去3万年の極端気候・極端災害史の精密編年に向けた新しい年輪年代法の基盤研究」(課題番号: 20H00035)(2020-2024年度),研究代表者
- 学術変革領域研究(A)公募研究「遺跡出土木材の単年輪データに基づく暦年較正の高度化と炭素14年輪年代法の確立」(課題番号:21H05358)(2021-2022),研究代表者
- 基盤研究(S)「過去1万年間の太陽活動」(課題番号:20H05643)(2020-2024年度),研究分担者
- 基盤研究(S)「酸素同位体比年輪年代法の高精度化による日本列島の気候・生産・人口変動史の定量化」(課題番号:21H04980)(2021-2025年度),研究分担者
- 挑戦的研究(萌芽)「宇宙線生成核種を用いたシュワーベサイクル検出手法の確立」(課題番号: 号:20K20918)(2020-2022年度),研究分担者
- 基盤研究(A)「高精度年代体系による東アジア新石器文化過程─地域文化の成立と相互関係─」(課題番号: 22H00019)(2022-2026年度),研究分担者
- 新学術領域研究(研究領域提案型)「考古学データによるヤポネシア人の歴史の解明」(課題番号:18H05509)(2018-2022年度),研究協力者
- 基盤研究(A)「高精度単年輪14C測定による弥生から古墳期の暦年較正の高解像度化」(課題番号:22H00026)(2022-2026年度)研究分担者
- 基盤研究(A)「汽水成年縞堆積物と年輪試料の複合解析による完新世の気候変化と高分解能編年の研究」(課題番号:21H04521)(2021-2025年度),研究分担者
- 基盤研究(C)「中世民家の年代研究」(課題番号:21K04451)(2021-2023年度)研究分担者
展示
館内諸活動
- 第446回歴博講演会「推定不能―樹木に刻まれた太陽巨大爆発の謎―」(2023.9.9)
- 総合誌REKIHAKU編集委員(2022-2023年度)