過去3万年の極端気候・極端災害史の精密編年に向けた新しい年輪年代法の基盤研究
基盤研究(A)一般
過去3万年の極端気候・極端災害史の精密編年に向けた新しい年輪年代法の基盤研究
研究代表者 | 箱崎 真隆(本館・研究部) |
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研究分担者 | 佐野 雅規(早稲田大学) 木村 勝彦(福島大学) 三宅 芙沙(名古屋大学) 坂本 稔(本館・研究部) |
研究目的
近年、日本の年輪年代法は飛躍的な発展を遂げ、過去5100年間の年代測定が可能となっている。その背景には「酸素同位体比年輪年代法」と「炭素14スパイクマッチング法」の確立・実用化がある。本研究は、応募者らがこれまでの研究で集めた過去3万年間の樹木年輪試料を用いて、1年単位の酸素同位体比分析および放射性炭素(炭素14)分析を網羅的に実施し、そのデータを解析することにより、日本列島周辺で起きた極端災害・極端気候を精密に編年する。さらには、最終氷期最寒冷期(LGM)の気候を1年~数百年のスケールで復元し、他の時代との共通点や相違点を把握する。