年輪の酸素同位体比とストロンチウム同位体比を用いた木材の産地判別技術の開発

科研費研究

学術変革領域研究(A)(公募研究)

年輪の酸素同位体比とストロンチウム同位体比を用いた木材の産地判別技術の開発

研究期間:2024年度~2025年度

研究代表者 佐野 雅規(本館・研究部)

研究目的

本研究では、年輪の酸素同位体比とストロンチウム同位体比を用いて、木材の産地判別手法を確立するため、1)産地既知の現生木を日本各地から収集し、参照基準となる年輪酸素同位体比のデータセットとストロンチウム同位体比の空間マップを作成する。次いで、2)これらのデータセットを用いて産地既知の木材の産地を実際に推定し、その誤差を定量的に評価する。最後に、3)既存の年輪酸素同位体比ネットワークと、今回作成するストロンチウム同位体比マップを用いて、考古材や古建築材の産地判別を試みる。