歴史学研究者アーカイブズの研究資源化とプラットフォーム構築
基盤研究(B) 一般
歴史学研究者アーカイブズの研究資源化とプラットフォーム構築
研究期間:2024年度~2027年度
研究代表者 | 工藤 航平(本館・研究部) |
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研究分担者 | 高科 真紀(国立民族学博物館) 橋本 雄太(本館・研究部) 久留島 浩(本館・名誉教授) 吉田 伸之(東京大学) 町田 哲(鳴門教育大学) 天野 真志(本館・研究部) |
研究目的
研究者の資料群が高い学術的価値を有することは、自然科学や文化人類学の分野における研究への寄与、特に近年ではオープンサイエンスへの注目からも明らかである。一方、歴史学研究者に関する資料群は、重要な記録とは認識されておらず、死蔵の状態になっているものが多く、散逸の危機に直面している。
現在そして未来の歴史学研究の発展や歴史資料の保全など諸課題に取り組む上で、これまで歴史学が辿った研究・運動の歩みに対する批判的検証は不可欠である。
本研究では、日本史学を主導した歴史学研究者・山口啓二が遺した資料群を事例に、資料整理の方法論の提示や学術的価値の追求を通じて研究資源化を図ることでその散逸を防ぎ、資料のデジタル化や総合資料学の知見を得て広く公開・活用するモデルケースを構築することを目的とする。