地域民具コレクションの整理手順のモデル化と緩やかな保存についての実践的研究
基盤研究(C)一般
地域民具コレクションの整理手順のモデル化と緩やかな保存についての実践的研究
研究代表者 | 川邊 咲子(本館・研究部) |
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研究分担者 |
川村 清志(本館・研究部) 堀井 美里(合同会社AMANE) |
研究目的
本研究は、民具資料を地域文化資源として活用・継承していくための資料整理・保存の方法を検討する事例研究を行い、今後の地域民具コレクションの整理・保存の実践モデルを提示することを目的とする。具体的には、①民具コレクションの整理手順のモデル化、②「緩やかな保存」の事例検証、③記録・蓄積すべき資料情報の選定と公開の3つの研究課題を掲げ、石川県輪島市・珠洲市と岩手県奥州市などの事例を対象に実践的研究を行う。特に、地域の様々なアクターを巻き込んで、地域活動や生活の文脈の中で民具の多様な価値を見出し、資料の状態変化を認めつつ活用・継承を行う「緩やかな保存」を新たな資料保存の方法として提示することを目指す。また、資料情報や手続きに関する情報の記録・蓄積・発信についても検討・実践を行う。