格・式研究を踏まえた日本古代社会像の再構築
基盤研究(B)一般
格・式研究を踏まえた日本古代社会像の再構築
研究代表者 | 小倉 慈司(本館・研究部) |
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研究分担者 |
三上 喜孝(本館・研究部) |
研究目的
9~10世紀は、以前より古代日本にとって大きな転換期であると考えられてきた。それは律令制の導入によって示された社会建設・制度設計が消化されつつ、実態に合わせて社会により適合的な形に修正され、独自の日本的な制度社会が形づくられる過程として理解されてきたが、近年では加えて民間の交易活動も注目されるようになり、東アジア、さらには東部ユーラシア世界のなかで日本列島を捉えようという視点も高まっている。また地震や火山噴火等、自然災害への関心も高まり、世界的な環境・社会変動のなかで考えていこうとする見方もある。しかしこのような研究状況にもかかわらず、研究の基礎となるべき文献史料については充分な再検討がなされないままになっている。
そこで本研究では、最新の写本研究を踏まえて『延喜式』と『類聚三代格』という基本史料テキストを再検討することにより、古代社会を広い視野から捉え直し、その展開過程の解明を図る。
講演会
オンライン講演会「私の古代史研究と史料学」
開催日時:2022年9月23日(金・祝)13時~
方法:Zoom(参加費無料)
要事前申込。締切9月16日(金)。定員先着100名。
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