帝国日本における学校儀礼教育の歴史:声・音の検討を中心に

科研費研究

基盤研究(C)一般

帝国日本における学校儀礼教育の歴史:声・音の検討を中心に

研究代表者 樋浦 郷子(本館・研究部)

研究目的

学校生活のなかで、自分の身体を他者が統制するための道具として「声、音」が 利用される具体的な場面(誓いの斉唱、儀式唱歌合唱、体操での号令やラジオ体操、学校の 時鐘や沈黙の要請なども含む)を想定しつつ、できるだけ具体的にそこにはらまれたさまざまな思惑と機能、植民地支配者や学校管理者など権力構造の重なりあいに迫り、それを通じて、植民地で生まれ育ち「植民地の国民(臣民)」に「なる/なりえない」ことの実相を究明しようとする。