日本仏教と東南アジア仏教との比較研究-政治と権力の視点を中心として
基盤研究(C)一般
日本仏教と東南アジア仏教との比較研究-政治と権力の視点を中心として
研究代表者 | 松尾 恒一(本館・研究部) |
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研究分担者 | 片岡 樹(京都大学) 中西 裕二(日本女子大学) 上島 享(京都大学) |
研究目的
「日本仏教と東南アジア仏教との比較研究」は、日本において仏教伝来以来、護国の宗教となった顕密仏教と社会との関係をモデルとして、東南アジア仏教圏との比較研究を展開する。日本の国家仏教は神祇信仰と結びついて展開した点でも特徴的であるが、対外的な国難の危機の克服、国際状況に対応しつつ、古代~中世に、重要な役割を果たし続けてきており、国際状況のなかでの宗教が果たした役割、その歴史も、重要な解明課題となる。 その比較においは、政治・権力と宗教、宗教と地域社会との関わりを重視し、歴史研究とフィールド調査との融合を目指す。研究組織を、各地域に精通した歴史学・民俗学・文化人類学等の研究者により構成したメンバーによる斬新な学際的な比較研究である。 調査対象とする東南アジア各地域の文化人類学・民俗学・歴史学研究者との学術交流を通じた、国際的な枠組みをも特色とし、重視する。