第455回 講演会「過去と向き合う人びと-明治期の歴史調査と保存運動-」

歴博講演会

開催要項

日程

2024年10月12日(土)

時間

13:00~15:00

場所

歴博講堂

講師

天野 真志(本館研究部准教授)

定員

240名

参加費

無料

※令和6年度の歴博講演会は、事前申込み制を取りやめます。参加をご希望の方は、当日、直接会場までお越しください。先着順で対応させていただき、定員を超えた場合は聴講をお断りする場合がございます。予めご了承ください。なお、入場開始は12:30ごろを予定しております。

講演趣旨

明治維新にともなう社会変容は、列島各地に様々な変化をもたらします。「旧弊打破」や「御一新」といったスローガンのもと万国対峙に向けて邁進するなか、多様な過去のものごととの決別が促されます。その結果、古器旧物と呼ばれる歴史文化の象徴物も破壊・消滅の危機に瀕することになりました。過去を伝える存在が失われようとするなか、それらを守り伝えようとする運動も実践されていきます。

歴史の調査や保存に関わる取り組みは、政府を始めとする組織的な事例が指摘されますが、その一方で、地域社会や個人が主体となった多様な活動により、多くのモノが守られたことにも注目する必要があります。現在も全国各地に人びとが精力的に探求した膨大な記録群が伝えられています。明治の世となり、人びとは過去を如何なる存在と捉え、未来へ守り伝えようとしたのでしょうか。

本講演では、こうした営みとその歴史的な意味について、企画展「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」でも取り上げた人びとの活動から読み解きます。

お問い合わせ
国立歴史民俗博物館 広報課 広報・普及係
TEL: 043-486-0123(代)
Email: sfukyu@ml.rekihaku.ac.jp
受付時間:平日9:00~17:00